お前が嫌い

極めてパーソナル

ef - a tale of memories.

ef - a tale of memories.(2007年)
監督:大沼心
シリーズ構成・脚本:高山カツヒコ
アニメ制作:シャフト

シャフトの中でも随一の傑作だと言う人がいるようで、確かになんか、そんなオーラは醸してるな、なんて思いながらも長い間観ないままだった。
記憶がどうこうする話であることは知っていた。前知識としてはそんなところ。
あ、ただ1回だけ、1話を途中まで観たことがあったっけ。
そのときはねぇ、やめたんすよ。観るの。
声がキッツいなぁ、ってね笑
ヒロインに魅力を感じる事ができるような気がしなかったもの。

今回は観切ったよ。ヒロインの魅力について直前に書いたので、まずこの点から結論を言えば新藤千尋ちゃんに関しては、好きになれたよ。他はともかく。
なんかもう一方の、漫画家の方のお話もあったでしょう。あっちは正直、別に、って思いながら観てたよ。10話とか、一応、結論としては筋が通ったんだろうけど、なんかねぇ、あれかね、原作やれば違うのかね?
ここらへんまではね、私の本作に対する評価は、まぁこんなもんか、名作名作とは言われてはいるけれども。って感じだったんす。

最終話のさ、「13時間って長いんですね」のあたりよ。
ホント構えてなかったからさ。口に出して
「あぁ〜、こぉれはダメだwwwwwww」
と言いながら涙が出たもんね。ビックリだ!
主人公が街に散らばった紙を集めだして、果たしてこの行動は、自ら記憶を破いて捨てた彼女の決意を思うとどうなんだろうなんて、そんなことを考えたりしたんだけどね。
要は、どうしたって君が好きなんだって、示すことができれば。
あのシーンに繋げるためならば、もうそこは良いのだ。ていうか結果オーライだったからなんだって良いよ。うんうん。好きでしょうがなかったから、彼女の決意をふいにしてでも記憶を集めて廻った彼と、13時間以上経ったって、いつもアタマの中に廻る彼が何時までも忘れられない彼女と、お似合いであるからもう、全然ね、良いのですよ。今後、共に生きていく上ではやはり相当の苦労もあるだろうけども、それをある程度、実際に経験して理解したうえでもね、愛し合えるなら、良いじゃないか。うんうん。ね。いや、それにしても、本作はヲタク好みな印象深いシーンも多くてね。まずは、あれね。記憶がなくなったということは、すなわち死であるのか、という問いね。この考え方が、例の、自殺シーンとでも言うのかな。あそこに繋がっていくわけですよね。そう、あそこらへんの、屋上でよ、彼女が自身の記憶の保管庫であるところの、いわば脳の代わりである手帳の中身を破り取るシーンね、アレ、劇的にも程があるよね。さっき、脳って言ったけど、僕にはもう、それこそ自身の脳みそを掴んで引きちぎるような壮絶さを見たよ。
新藤千尋に関する部分以外はホントに、ヒロインに対しても、思い返せばストーリーに関しても魅力なんか感じなかった。演出が他では見ないもので面白かったなという意味では観て良かったなとは思う。
どうなんだろうね。ずっと、アニメ本編中、新藤千尋関連で埋めていたら、こっちは疲れちゃうのかな?
この世界における、ちょっとしたゴタゴタはあれど普通の人たちの青春を描くことによる対比はもしかすると、本作において必要ではあったかもしれない。