お前が嫌い

極めてパーソナル

コミックLO

昔、工業地帯の方に、一ヶ月もないんだけども、長期のね、インターンに行ったんだわ。


会社のほうで用意されたビジネスホテルに泊まってさ。


ほんでまぁ、下町って感じだったのよ。
からしたら知らない世界でね。


程よく寂れてて、
余所者は余所者らしくセンチな感じにもなれるような場所で居心地の良いものだった。


私はその日も晩飯を買いにセンチな顔して駅前の小売店へ入った。


すると気付いたのがね、本棚にコミックLOが置いてあったんですわな。


正直、私、現物を見るのは初めてだった。




大学生である。


エロなものをレジに持っていくことなど造作もないが、コミックLOとなれば持ち前の強心臓もビッシリと生えた毛が微かに揺れ、ささやかにくすぐったかった。


しょうがないのである。


エロはしょうがないのである。


男である以上、エロはしょうがない。


世の処女たちは許しちゃくれないが、大人になれば男に限らず、そういうもんだと諦めてくれる。


ロリとなると話は別になってくる。


ロリはしょうがなくないのである。


コミックLOを買おうもんなら、
あぁ、こいつは、
コミックLOを買うような人間なんだと、
そう思われるのである。


ロリはしょうがなくないのである。


エロはしょうがないが、ロリはしょうがなくないのである。


しょうがなくないのであるが、興味は高まるのである。


こういった語りをしていると、結末を予想されそうなものである。
買ったんだなと。












買わなかったのである。







買ってれば面白かったのに!






買って悪いことはないのである。


性の対象がロリに向くことが悪しき物とする今の考え方は特定の性的指向に対する差別だとか、
ロリはまだ成人でなく、
物事の適切な判断をできる能力を有していないこと、
また保護者の監督下にある以上独立性が無いことからロリと成人の間の性的関係は平等と言えるものでないとか、
そういう議論を経るまでもなく、
小売店がコミックLOを仕入れているのだからその場において私は買ってよいのである。


店員も、
コミックLOを買った私に対して、
なんら心を動かさず、
じゃがりこを買う人間に対するのと全く同様に、
態度はモチロン、
精神の奥底から全く同様であるべきである。


いや、


べきである、などと言うまでもなく、もしあの時買っていれば、

そのようにしてレジをこなして、

そのまま、二度と私のことを思い出す事はなかったろう。

あのとき、買うべきだったのだ。

もう、昔のことだが。